◆act.2◆
「士度・・・・さん・・・・ッ!」
――助けて・・・・――
「マドカ――ッ!!」
士度がベッドの上で身を捩る彼女を抱き寄せただけで、その細い躰は哀れなほどに感じ入り――
マドカは目をギュッと瞑りながらヒクン・・・と四肢を震わせた。
「あ・・・ぁ・・・・・」
上気した頬に汗で張り付いてしまっている彼女を黒髪を彼の長い指が戸惑いがちに払うと
マドカはそんな彼の熱さえも欲しがるように・・・・頬をその掌に押し付けてきた。
熱く、艶かしい吐息が士度の肌に当たり
望まぬ情欲を彼に与える――
彼女の体温が無意識に彼を誘い
士度は一人密かに喉を鳴らした。
「――ッ・・・・マドカ、苦しいだろう・・・・」
マドカの濡れた瞳が、声がする方へと導かれる。
彼女が縋るように彼に手を伸ばすと――その手は彼の身体に触れる前に、大きな手で掴み取られた――
孕む熱が導く苦痛の涙を浮かべながら、彼女は不思議そうに瞬きをする。
「まってろ、今・・・・・」
そして、マドカの白い手の甲には慰めるような――
「病院へ・・・・・」
「・・・・〜〜!!」
そう言いながらマドカから身を離そうとする士度のシャツを、彼女はすかさず――あらん限りの力で掴んだ。
彼の困ったような気配が再び、彼女の心を抉る。
「・・・・士度さんが!士度、さんが・・・・・鎮めて・・・・くれないの・・・・?」
――この熱・・・を・・・・――
徐々にその昂りを躰に刻みつけ、止まることを知らずに心まで灼きつくそうとしている――
この欲に濡れた熱を・・・・
「お願・・・・い・・・・士度さん・・・・・」
マドカは士度の首筋に縋りつきながら、戦慄く躰を無意識のうちに
彼に擦りつけていた。
「・・・・それとも・・・・私のこと・・・・・」
――嫌い・・・です・・・か・・・・?――
思考を溶かしていく媚薬の効果に翻弄されているのか――
瞳を潤ませながら発するマドカの言葉はどこかたどたどしく、覚束ない。
「――!!そうじゃねぇんだ・・・・マドカ・・・・」
――訳がわかんねぇ異国のクスリ、飲んだんだ・・・・俺の知識じゃどうしようもねぇし・・・――
彼の声が
遠くに聞こえる。
――それに俺・・・・自信がねぇんだよ・・・・――
ぼんやりと耳の奥で響く、途方に暮れた声。
マドカはその声に酔ったような面持ちで――
何度も失敗しながらも、彼のシャツのボタンを、少しずつ、少しずつ外していった――
士度はマドカ相手にこれ以上邪険なことをするわけにもいかず、
困却を隠す余裕もなくされるがままだ。
「クスリで・・・こんなんなっちまったお前を目の前にして・・・――ッ!マドカ・・・!?」
シャツが肌蹴て覗いた彼の逞しい腹筋に誘われるように――マドカの温かい舌が彼の腹部に熱を伝えてきた。
そして彼女はその唇を徐々に、下腹部へと這わしていく――
「・・・・ッ・・・聞いて・・・いるのか、マドカ・・・・だから俺も・・・いつもみてぇに自制が利くかどうか――!!」
彼女は彼のジーンズのベルトに手をかけ、ベルトを緩めたあと――
彼の中心に柔らかく触れてきた。
そして陶然と、何の躊躇いも無くその愛らしい唇を寄せてくる彼女の媚態を目の当たりにして――
士度は彼女の欲情を醒ます方法を
自らの本能に任せることにしてしまった。
「・・・・・・・・ッ」
半ば硬くなっていた彼の楔にドクリと血が流れ込むのを口の中で感じ――
マドカは眼を細めながら味わうようにその舌を動かした。
先端に浮いた先走りの雫を唇で吸い上げると、頭上から聞こえてくる――
耐えるような、熱い吐息。
「ん・・・・んっ・・・・ふ・・・・・」
喉の奥まで銜え込み、口の中をきつく窄めて――
彼女の動作に呼応するように漏れた
乾いた喉を鳴らすような音と
サラリと髪を撫でてくれる行為に
マドカは褒められているような気持ちになり、彼の象徴から溢れ出るものを舌と唇で丹念に舐め取ってゆく――
――ちゃんと・・・・最後まで・・・・出来たら・・・・――
(士度さん・・・喜んでくれる・・・かしら・・・・?)
そしたら・・・ご褒美・・・くれる・・・かな・・・・
いつになく淫縦な自分の思考に気づかぬまま、
小さな口に入りきらなくなった彼の分身から刹那、唇を離すと――
「キャッ・・・・・!!」
その細く小柄な躰が軽々と持ち上げられ、気がつけば自らの中心を彼の顔面に晒す格好で彼の上に跨っている有様で。
「――!!やぁ・・・・!士度、さん・・・・こんな格好――アッ・・・・!」
マドカの悲鳴を遮るように――ピチャリ・・・・と淫靡な音を立てながら、彼の長い舌が彼女の蜜口を嬲った。
マドカの甘い悲鳴が、クチュクチュと音を立てながら桃色に熟れた其処を指で掻き混ぜられる度に室内に響く。
「どうしたマドカ・・・・?続けてくれ・・・・」
突如として与えられた快楽に翻弄され、口元がお留守になったマドカに士度は何食わぬ顔で問い掛けた。
「は・・・・はぃ・・・・・」
苦しい息の中、眼に薄らと涙を溜めながら彼女は命ぜられるがままに再び
彼自身に手を添える。
しかし継続的に与えられる彼からの愛撫に、最早彼女の行為は形を成さず――
「あっ・・・・んっ・・・ンッ・・・うっ・・・ふ・・・・ぁ・・・・」
滾々と溢れ出る彼女の蜜を時折吸い上げ、愛らしい啼き声を引き出しながら――
士度は彼女の良い処を探るように、観察するようにゆっくりと、その指と舌を彼女の奥芯に潜り込ませた。
やがて彼の長く武骨な指に、トロリとした愛液がしとどに絡みついた頃、彼女はついに自らを支えることができなくなり、
逃げるようにその腰を引くと、ガクリとその身を彼の腹部に落とした――
すると彼は徐に起き上がり、彼女を膝の上に乗せたまま
少し枯れた声で今はほんのりと桃色に染まった耳朶に囁いてきた。
「マドカ・・・・挿れるぞ・・・・・」
「あ・・・・きゃっ・・・・アッ・・・やぁ・・・・!!」
彼女の返事を待たぬまま、ズルリと挿ってきた圧倒的な質量に
士度の膝の上でマドカは白い喉を逸らしながら悲鳴を上げた。
前戯のせいか、クスリのせいか・・・いつもよりリアルに、はっきりと感じられる彼の形――熱――大きさ。
「あっ・・・・ダメッ・・・・士度・・・さん・・・!ふかいの・・・・・ヤァ・・・・!!」
反射的に逃げようとする腰を押さえつけられ、持ち上げられ、揺らされ―― 子宮にまで響くほどの衝撃に彼女は身を捩らせながら涙する――
時折、汗で躰にしっとりと張りついたネグリジェの上から、胸の頂を擽られ、捻られ、
マドカは躰の奥底から沸き上がる欲に染まった疼きに首を打ち振りながら士度に許しを乞うた。
「士度、さん・・・!ヤダァ・・・・そんなにしちゃ・・・・もう・・・・ッ――!!」
そんな悲鳴を聞き流すかのように細い脚を抱え上げられ、一際深く突かれた刹那――
マドカの躰がビクンッ・・・!と大きく痙攣したかと思うと、彼女の躰は震えながらまるで弛緩したようにクタリとその身を士度の背に預けた――
彼女の花口が絶頂の余韻でヒクヒクと蠢く中・・・・背後で士度も一度、深い溜息を吐いたのだが、
その柔らかな
「士度・・・さん・・・・まだ・・・・・・」
いつもより速い動悸と、未だ燻る熱をもてあましながら、マドカが甘えるように彼の首筋に手を伸ばすと
あぁ・・・・――と掠れた短い返事と、上気した彼女の躰を再び震わせるような暖かい抱擁が返ってきた。
「今夜は・・・・手加減しねぇぞ・・・・?」
士度は彼女の腹部に手を当てながら、白い首筋に朱の華を咲かせた――
マドカが上げた小さな悲鳴が、彼の思いをさらに煽る。
――もっと・・・・・――
そうねだるように自らの雄に絡みついてくる彼女の内側に耐えるように眉を顰めながら
士度はマドカのネグリジェに手をかけた――
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まずはソフトに・・・・これから徐々にエスカレートの予定でございます☆
士度の心情感情も次回……